借金の相談に弁護士が適切だと思う方も多いでしょう。確かに、借金に関する相談は弁護士に依頼するのが一般的ですが、司法書士にも相談することができます。
司法書士の中でも、民事事件の代理業務を行うことのできる“認定司法書士”に相談するのが良いでしょう。認定司法書は、債権が140万円以下の範囲であれば、交渉や訴訟を起こすことができます。
(この140万円という基準は借金の総額ではなく、一社あたりの債権額です)
任意整理
任意整理とは、債務者が貸金業者やクレジットカード会社に対して利息のカットや分割回数などを交渉する手段で、司法書士はこの交渉を代行してくれます。
任意整理手続きで減額できるのは、利息制限法で定められた利率(借入額が10万円以上100万円未満の場合18%)より高い利息の借金ですが、過払い金が発生していた場合には、任意整理で借金がゼロになる可能性もあるため、今後の返済計画に大きな影響をもたらす可能性のある交渉です。
個人再生
個人再生は、返済が困難であると裁判所に認めてもらい、借入額を大幅に減額してもらう手続きです。
ただし、司法書士は裁判所に提出する書類の作成を代行することしかできません。個人再生は裁判所を通す手続きとなるため、裁判官との面接等は自分で行う必要があります。
司法書士にできることは、上記の手続きなどです。
司法書士に借金問題の相談をする最大のメリットは、なんといっても弁護士と比較して依頼料が安いこと。弁護士に借金問題の解決を依頼するよりも、司法書士に依頼する方が料金を抑えることができるため、依頼者の負担が軽くなります。
このような理由から、140万円以下の借金に関する相談は、司法書士に依頼する人が多いのです。
借金は、焦らず無理せず自分に合った返済計画を立てて着実に返済していくことを心がけましょう。
借金問題を解決するための具体的なステップを紹介していきます。
@状況を把握する
まずは、自分が抱えている借金の総額や金利、返済期限などの詳細を把握しましょう。
A収入と支出をリストアップ
状況を把握したら、収入と支出をリストアップして返済可能な金額を明確にしましょう。
B専門家に相談する
自力で解決が困難な場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。法律の専門家が適切なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。
C借金の再発防止
再び同じ状況に陥らないように、生活習慣を見直したり賢いお金の管理方法を身につけたりしましょう。
また、借金問題は心に大きな負担をかけるものですので、家族や友人、専門家などからサポートを受けることも重要です。
借金の返済が限りなく困難な場合は、自己破産、民事再生、個人再生などの法的手続きを検討するのも一つの選択肢です。専門家に相談して、自分に適した方法を選びましょう。
予算管理と支出の削減
借金を返済するコツ、それは毎月入ってくるお金の中から借金返済分のお金を前もって抜いておくことです。しかし、返済分のお金を先に確保したせいで生活費が足りなくなり、結果借金が増えていては元も子もありません。
借金返済のためには、予算管理を徹底し、無駄な支出を削減することが重要です。自分の収入と支出を把握し、内訳を分析してください。そして、無駄な出費を抑えましょう。
給料が入ったらまっ先に返済分のお金を確保しておくことをおすすめします。
収入の増加
返済力を向上させるためには、収入を増やすことも重要です。
スキルアップを通じて昇給や昇格を目指したり、副業を始めたりするなど、さまざまな方法で収入を増やすことが可能です。
自分の得意分野を活かして、収入を増やす取り組みを始めましょう。ただし、無理をすることで体や心の健康に影響を及ぼす可能性もありますから、無理のない範囲で行うことが大切です。
また、収入が増えたからといって無駄遣いに走らず、借金返済に励みましょう。目的を見失ってはいけません。